2012年10月30日火曜日

Amazon「Kindleで購入できるのは電子書籍を読む権利であり、データそのものではありません」



電子書籍の読者が購入しているのは、書籍タイトルのデータ自体ではなく、その利用を認めるライセンスにすぎない。

そんなデジタルコンテンツの利用にまつわるリスクを改めて浮き彫りにする出来事があった。



ノルウェーに住むリン・ナイガードというITコンサルタントによると、彼女がアマゾンから「購入」したKindleの電子書籍が遠隔から消去され、彼女のアカウントも閉鎖されたという。

具体的な理由は明らかでないが、ノルウェーに居住するナイガード氏が英国内のユーザー向けにライセンスされているコンテンツを利用していたことが、アマゾンの規約に触れたという可能性は考えられる。

こういうケースでは、アマゾンは顧客が購入したライセンスを無効にできることになっている。



この点に関して、Amazon.comの規約では次のようになっている。



Kindleコンテンツの利用について。Kindleコンテンツのダウンロードや料金の支払いにあたって、コンテンツプロヴァイダーはユーザーにコンテンツの視聴や利用に関する非独占的な権利を付与します。

これは、Kindleを含め規約で許可されたサーヴィスやアプリケーションのみに適用され、Kindleストアが定めたKindleやその他対応端末での非商用的な娯楽目的の利用のみが認められます。

Kindleのコンテンツはライセンスされるのみで、コンテンツプロヴァイダーからユーザーに販売されるものではありません。



つまりこれは、ユーザーが購入しているのは電子書籍を読む権利であって本そのものではないということであり、またアマゾンは規約違反の際の処置についても、はっきりと次のように記している。



ユーザーがアマゾンの規約に違反した場合、本規約におけるユーザーの権利は自動的に取り消されます。

この場合、ユーザーのKindleストアやKindleコンテンツの利用やアクセスは停止され、アマゾンは返金等は行いません。



ユーザーは、そもそもコンテンツを所有していないため、それをコントロールすることもできない。

そして、DRMで保護されたコンテンツは基本的にユーザーのものではない。

この問題は昔から議論されてきたことだが、いまでもそれが事実であることに変わりはない。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20121026/1068426/






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via アルファルファモザイク http://alfalfalfa.com/archives/6036868.html

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